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2010年1月1日。平安北道新義州にも朝日が昇りました。天気藍?ナは雨が降るとも言っていたため、初日の出はもう見られないのではないかと思い、少し焦っていました。

北朝鮮の人たちも『初日の出』を見ているでしょう。韓国の人は『良い成績を…』『結婚できますように』『就職できますように』『子供ができますように』『よい学校に行けますように』などなど、たくさんの願いごとをしたでしょう。何年か前には、『お金持ちになれますように』というCMのコピーが流行ったりもしました。

けれども、北朝鮮の人たちは新年の初日の出を見ながら願いごとをしません。その年の最初の満月が出る陰暦15日、つまり韓国の祝祭日『正月デボルム(満月)』に、月を見ながら願いごとをすることが多いです。しかし、これも最近中国から輸入された風習です。

新義州に住んでいる7歳のジヨンは、多分新年の初日の出を見ながら、お母さんの帰りを待っていると思います。市場で商売をしていたお母さんが、中国にいる人と電話をしたことが保衛部にバレて、逮捕されてしまいました。

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実は、ジヨンのおばさん(母方のおば)が中国の親戚の家に行った後、北朝鮮に戻って来ていません。そのため、北朝鮮の当局がジヨンのおばさんを逮捕しようとしていました。保衛部がジヨンの家を捜査した時に、電話機が出てきました。取り調べで中国にいる人(おばのこと)と電話をしたことがバレてしまったのです。

ジヨンは両親が離婚したため、お父さんと別々に住んでいました。そのため、お母さんがいなくなってもお父さんとは一緒に住んでいません。親戚の家に居候しなければなりません。お母さんが無事に帰ってこないと、ちゃんとご飯も食べられなくなります。心配です。中国にいる人と電話をしたたけで、犯罪者扱いする国が北朝鮮です。

元旦の初日の出を見ながら、ジヨンはきっと願いごとをしたでしょう。「お母さんが無事に帰って来ますように」と。その願いが早く叶うことを私も願っています。