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北朝鮮の今年の作況がかなり悪く、来年に入ったら食糧大乱が起きると憂慮されると、対北支援団体の良き友が28日に伝えた。

良き友のポプ・リュン理事長はこの日、プレスセンターで開かれた「2009 北朝鮮社会の動向に関する報告会」で、「今年北朝鮮は、肥料不足や異常気象、食糧不足による農民の出勤率の低下などの悪影響を受けた」と語った。

ポプ・リュン理事長は「北朝鮮の住民の間では、来年食糧大乱がまた来るはずだという心配が高まっている」とも述べた。特に北朝鮮政府の統制のため、今年は個人の小土地の収穫が大きく減ったことが、来年の食糧難のまた別の要因になると挙げた。

さらに、「咸鏡北道では80年ぶりの凶年といううわさも流れている」と述べ、「咸鏡北道の党の指示の下、別の地域に穀類が流れていくことができないように、人民保安省が直接取り締まっている」と説明した。

また、最近の北朝鮮の食糧の価格と関連し、「最近、貨幤交換措置のため穀物の価格がおよそ2、3倍上昇したが、徐々に下落する傾向が見られる」と言い、「だが食糧の価格が安定するまで、ある程度時間が必要だろう」と予想した。現在、北朝鮮政府が世論を収拾するために国定価格を再調整し、物価の上昇や商品の供給も円滑に行われていないため、市場の運営が不安定になっているという分析である。

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ポプ・リュン理事長は北朝鮮の新型インフルエンザの現況については、「江原道や咸鏡北道でも患者が発生した」と述べ、「住民の栄養不足と劣悪な衛生環境、医療設備の不足のため、全国的な拡散が憂慮される」と指摘した。これについて平城では、子供1人と中学生2人が死亡したとも伝えた。

北朝鮮の保健当局は、新型インフルエンザを「緊急措置11号」に格上げして、対策を整えることに力を注いでいるが、平壌のピョンチョン区域やオンジン郡の海軍部隊、新義州の市の病院などで軍人や医師、看護婦、青少年などに対する検査で新型インフルエンザの判定が出るなど、拡散は止まっていない。

ポプ・リュン理事長は、「北朝鮮は朝鮮戦争の時期の負傷兵や2002年の西海交戦当時の負傷兵などを『11号対象者』に指定した」とも伝え、「昔、北朝鮮でしょう紅熱やパラチフスなどが流行った時と比べると、北朝鮮の保健当局の迅速かつ積極的な対処が見られる」と説明した。

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北朝鮮の住民の人権状況については、「北朝鮮当局の取り締まりと処罰がみせしめのように行われてきたので、住民の多くの人権状況が一層悪化している」と言い、「住民たちは違法行為をせずに暮らすことができないし、幹部も非理をしなくては暮らすことができない状況であるため、取り締まりと検閲の成果はわずか」と語った。

さらに、「北朝鮮の住民たちが感じている苦痛に対する1次的な責任は、まず北朝鮮政府にあるが、私たちも共に責任を感じなければならないだろう」と訴えた。

この日、討論者として参加したキム・ヨンス西江大教授は、北朝鮮の貨幤改革措置について、「『悪い芽をつもう』という主旨の下、北朝鮮政府が相対的に良い芽までつんでいる」と分析した。

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キム教授は「今年北朝鮮は、上から公的権力を動員して戦闘的な改革を推進してきたが、住民の間では貧富の格差がさらに広まって社会が弛緩するなど、徐々に副作用が深刻になるだろう」と予想した。

ヤン・ムンス北韓大学院大学教授も、「北朝鮮は今年、経済的効率性よりも政治論理を先立たせた側面が強かった」と述べ、「北朝鮮が経済的な失敗が明らかな『150日戦闘』や『貨幤改革』など、過去のカードを再び取り出すしかないのは、それだけ政治的に柔軟ではない状況のため」と分析した。

さらに、「北朝鮮は来年、対外関係では部分的に融和的な態度を見せる余地があるが、経済分野では保守的で過去志向的なやり方を固守するようになるだろう」と予想した。