その一方、脱北した人々に接近し、「素直に帰ってくれば罪は見逃す。しかし言うことを聞かなければ家族がどうなるか分からない」と脅迫する、北朝鮮による工作活動があるのも確かだ。そのようにして連れ戻し、今回のような番組で証言させ、国際社会からの人権権侵害追及に対する防波堤にするのである。
いま、そのような活動の最大のターゲットとなっているのは、まず間違いなく、4月に集団脱北した北朝鮮レストランの女性従業員たちだろう。彼女らの集団脱北は、北朝鮮当局に大きな動揺を与えた。そのため金正恩体制は、彼女らが韓国当局により「拉致された」との主張を、今に至るも続けている。
そのような主張に、耳を貸す人は少ない。