一方、今年1~10月の脱北者数は1155人で、前年の同じ期間と比べ約18%増えた。金正恩政権になり、初めて増加に転じた。海外に派遣されたエリート層や、外貨稼ぎを担う労働者の脱北が急増していることが背景にある。
ここでも、北朝鮮当局は女性脱北者の帰国を執拗に求めている。4月に集団脱北した北朝鮮レストランの美人ウェイトレスら12人について、いまだに「韓国による拉致説」を主張しているのだ。
ただ、彼女たちの中の1人でも、北朝鮮に帰国して「拉致説」に同調する証言をすれば、北朝鮮は韓国世論を惑わす心理戦において、それなりの成果を上げることができる。