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たとえば戦闘的な労組は、朴氏の退陣を求めるだけでなく、与党セヌリ党や財閥にも攻撃の矛先を向けた。「労働者と資本家に和解はあり得ない」などともアピールしていた。熾烈な就職戦線に備えて猛烈な受験勉強をしながら、その合間に足を運んだ高校生たちとは、相容れない世界観だろう。

そもそも、大統領を退陣させるだけでも大仕事だ。「100万人」のメッセージをその一点に集中させずして、政治的な勝利を得られるのか疑問に感じた。

しかし、韓国メディアがリアルタイムで流す情報をスマホで見たり、翌日の報道を見たりしながら思ったのは、ただ足を運んだだけの人が多かったとしても、「100万人」の動員はすごいということだ。

選挙においても、それぞれの有権者が投じることができるのは1票に過ぎない。たった1票で何が変わるのか――そんなことを気にして最初からあきらめたのでは、自分の意思を政治に反映させることは永遠にできない。