昨年以来、朴氏によって散々辛酸をなめさせられてきた北朝鮮の金正恩党委員長である。ことのはじまりは昨年8月に起きた軍事境界線付近における地雷爆発事件だ。
昨年8月4日、韓国京畿道の非武装地帯(DMZ)で、北朝鮮が仕掛けた「木箱地雷」が爆発し、韓国軍兵士2人が足を切断するなど負傷。地雷爆発の瞬間をとらえた生々しい映像は一般公開され、事件の悲惨さが広く知らしめられた。
(参考記事:【動画】吹き飛ぶ韓国軍兵士…北朝鮮の地雷が爆発する瞬間)事件をめぐって開かれた南北会談では、朴大統領は対北朝鮮強硬姿勢を支持する韓国世論を後押しに一歩も引かなかった。その結果、北朝鮮が「遺憾」の意を表明し、事実上の謝罪を引き出した。