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恒例行事となった国連人権決議案の上程が迫り、11月と12月という、国連を通じ北朝鮮の人権問題が世界中でクローズアップされる時期に、少なくとも韓国政府は北朝鮮を叩く余裕が無くなる。また、「インチキ宗教家の南北政策には従わない」と強弁することも可能だからだ。

少なくとも、朴槿恵大統領任期中に南北関係が何らかの進展を見せる可能性は完全にゼロになったとみてよい。

実際、韓国の対北朝鮮政策がどこまで理性的なのか測りかねるという点で、筆者もまた途方に暮れる心情である。ただ、だからといって人権問題をはじめとする金正恩政権の残虐性についての追及を緩めるつもりはない。これはまったく別の領域の問題である。

「怒り」より「失望」

「シャーマン=呪術師」に操られる朴槿恵大統領、という半ば誇張されたイメージは、韓国国民の心情を深く傷つけた。