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しかも、その指摘が「他の地域の復旧に比べると、会寧(フェリョン)市は最も遅れている」だの「今月27日までに被災者に提供する住宅を無条件で完成させよ」だの、一方的に叱責するだけのものだった。正恩氏は、誰もが知っている崔龍海氏を派遣しておけば、現地の不満は抑えられるだろうと踏んだのかもしれない。

しかし案の定と言うべきか、被災者の間からは「最高幹部のくせに問題の解決もできず、ガキでもできるような指摘をしただけだ」と、不満の声があがっている。さらに、視察自体がさらなる悪循環を引き起こしかねないと危惧されている。

崔龍海氏クラスの最高幹部に叱責された地元の高級幹部は、下級幹部を叱責する。下級幹部は住民を動員して無理な工期を設定。そして事故が多発するという北朝鮮独特の悪弊がこれまで繰り返されてきた。