今年4月には韓流ビデオを保有していたという罪で女子大生を拷問するなど、まさに恐怖政治の象徴だ。
(参考記事:北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは…)保衛部のトップである金元弘(キム・ウォノン)部長は金正恩党委員長の最側近のひとりとして知られている。韓国政府は、正恩氏が執権してからの約5年間で、次官級以上の幹部100人が銃殺されたり、粛清されたりしたと見ているが、そんな中にあって、正恩氏から揺るがぬ信頼を寄せられていると見られる数少ない幹部のひとりが、金部長である。
ただし、こうした保衛部要員の脱北が相次ぐと、金部長の責任問題、すなわち粛清に及びかねない。
正恩氏がブチ切れて銃乱射?
聯合ニュースによると、脱北したA氏は韓国の関係機関に対して「平壌の民心は熱い」と供述したという。