情報筋は、通行量の激減の背景には、丹東にある北朝鮮の貿易会社の幹部が、中国公安当局の取り調べを受けていることや、北朝鮮に帰国している幹部が、取り調べを避けるために中国に来られずにいることがあるものと見ている。
瀋陽の別の朝鮮族の情報筋によると、現在公安当局の取り調べを受けているのは、丹東と瀋陽に駐在する北朝鮮貿易会社の幹部10数人。北朝鮮と取引のあった中国企業も、トバッチリを受けるのではないかと戦々恐々としている。
丹東と瀋陽には、北朝鮮の海産物や鉱物を取り扱う貿易会社が多数あり、北朝鮮ツアーを行う旅行会社も複数存在する。それらのほとんどが、首をすくめて嵐が過ぎ去るのを待っている状況だ。