当初、リさんが滞在していたのは建物の5階の会議室だった。ドアには「使用停止」の張り紙が貼られ、領事館の職員が24時間体制で付き添っていた。しかし、彼は部屋から抜け出して、ビザ発行窓口の隣りにあるトイレに行くこともしばしばあったという。
その後、彼は指紋認証システムが導入されたセキュリティの高い部屋に移されたが、窓から外を見ていたり、部屋の掃除をしている様子が外部からたびたび目撃されていた。本人は領事館側から提供されたゲーム機で暇つぶししていたという。
北京駐在の韓国大使館の関係者は先月、香港で中国外務省や香港出入境事務処の関係者とリさんの出国について協議した。その結果、先週末の韓国入国に至ったものと思われる。
香港、韓国の両政府はこの件についてコメントしていない。
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韓国領事館でのリ・ジョンヨルさんの様子(動画:Factwire、HK01)