人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

鎮痛剤として知られるアスピリンは、北朝鮮では、脳卒中だけでなくガンにまで効く万能薬として、いささか誤解されて知られているが、大人気だ。また、人気が高い背景には、北朝鮮の無償医療制度が事実上崩壊していることもある。北朝鮮は表向きは無償医療制度を誇っているが、国営病院は診断はするが、処方箋だけを患者に与えるだけ。つまり、薬は自己負担という実質的には「有料医療制度」ゆえに「万能薬としてのアスピリン」の人気が高いようだ。

ランキング入りした5つのモノは、いずれも今の北朝鮮の社会状況や政治状況を反映している。さらに、金正恩体制が強要する価値観が、庶民にはまったく通用していないことも意味している。

高英起(コウ・ヨンギ)

1966年、大阪生まれの在日コリアン2世。北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。北朝鮮問題を中心にフリージャーナリストとして週刊誌などで取材活動を続けながら、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に 『脱北者が明かす北朝鮮』 『北朝鮮ポップスの世界』 (共著) 、 『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』 『コチェビよ、脱北の河を渡れ ―中朝国境滞在記―』 など。

脱北者が明かす北朝鮮 (別冊宝島 2516) 北朝鮮ポップスの世界 金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔 (宝島社新書) コチェビよ、脱北の河を渡れ―中朝国境滞在記