金正恩党委員長は、国境警備を強化する方針を打ち出した。これにより、密輸や脱北幇助が困難になり、儲けが大幅に減少。そんな中、二人の間に何らかの金銭トラブルが起きたと見られる。
おりしも粛清が頻繁に行われていたこともあり、二人は保身のために、相手を公開の場で批判するなど、険悪な状況となっていた。公開の場で批判されたことにより、士官長は中隊長を殺害することを決意する。
母親と娘を残忍な方法で
士官長は、食糧や軍服を売り払い、得たカネを除隊する部下に持たせていた。当面の生活費や商売の元手がなければ、たちまち生活が行き詰まってしまうからだ。