尹氏が根拠として挙げたのは、「中国と北朝鮮は7月25日に、ラオスで外相会談を行ったばかりだから」とするものだ。確かに、そういう見方もあるだろう。しかし、中国と北朝鮮が国際社会に何らかのメッセージを発する目的を持っていれば、そんなことは関係なく会談を行うはずだ。
それを承知で尹氏があのように語った背景には、間違いなく崔氏に対する「評価」がある。
崔氏は過去、女性問題などで数々のスキャンダルを起こしており、失脚と復活を繰り返してきた。
(参考記事:美貌の女性の歯を抜いて…崔龍海の極悪性スキャンダル)「愛人関係」と権力
失脚した際、他の幹部のように処刑されなかったのは、父の崔賢(チェ・ヒョン)元国防委員長が、故金日成主席の抗日パルチザン時代からの同志だったからだ。