元山から咸鏡南道の咸興(ハムン)を結ぶ高速道路の工事が行われていることは、衛星写真で確認できるが、今回の事故が起きた摩天嶺はそこからさらに北にある。今後も違法なトンネル通行料の徴収が続けば、峠道での事故もなくならないだろう。
最高指導者の金正恩党委員長は、自らハンドルを握るドライバーだとされる。ならばもう少し、国民のために交通の安全に気を遣ったらどうか。
(参考記事:「金正恩氏は深夜の走り屋」説はどうやら本当だった!)高英起(コウ・ヨンギ)
1966年、大阪生まれの在日コリアン2世。北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。北朝鮮問題を中心にフリージャーナリストとして週刊誌などで取材活動を続けながら、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に 『脱北者が明かす北朝鮮』 、 『北朝鮮ポップスの世界』 (共著) 、 『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』 、 『コチェビよ、脱北の河を渡れ ―中朝国境滞在記―』 など。