「北朝鮮人権犠牲者記念館」開館

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北朝鮮の人権侵害の実情を伝える「北朝鮮人権犠牲者記念館(※北韓人権犠牲者記念会)」が6月30日に韓国・ソウルに開館した。

記念館は、北朝鮮の人々や脱北者を支援する活動をしていた故キム・ドンシク牧師、故ハン・チュンニョル牧師など7人の業績を後世に伝えるために設立された。

キム牧師は2001年に中国から北朝鮮に拉致され、収容所で死亡したと伝えられている。また、ハン牧師は今年4月、中国吉林省長白朝鮮族自治県の教会の裏山で遺体となって発見された。

北朝鮮の保衛部(秘密警察)の暗殺リストに載っていたことから、北朝鮮当局の関係者に殺害されたという見方が有力だ。

開会式には遺族や脱北者、北朝鮮人権運動の関係者、キリスト教関係者など数十人が参加した。

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博物館は、ドイツ・ベルリンやチェコ・プラハにある、共産主義体制下での人権侵害の実像を後世に伝えるために開設された「チェックポイントチャーリー博物館」や「共産主義博物館」と同様のコンセプトで作られた。

ソウル市江南区のカルバリーチャペル教会の中にあり、今後一般にも開放する予定だ。

同教会は、北朝鮮の人権問題解決のために積極的に活動する一方で、LGBTに対しては激しい攻撃を行っている。「性的指向を治療する」と称して、非科学的な「コンバージョン・セラピー」をLGBT当事者に行うなど、人権を無視する活動を続けており、「人権を守る活動をする一方で、別の人々の人権を侵害するのはダブルスタンダードだ」と批判されている。

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