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この脱北が起きたのは、朝鮮労働党中央委員会の李洙墉(リ・スヨン)副委員長が中国を訪問する前日。当局は、万が一中国人住民が危害を加えられる事件が起きれば、中朝の対話ムードに水を差しかねないという危機感を持っているようで、国境地帯は普段以上の緊張感に包まれているという。

中国メディアは、3日午前現在、この件を一切報じておらず、中国版Twitter微博にもこの件に関するツイートは見られない。

中朝国境地帯では、脱北兵士による事件が相次いでいる。2014年の年末に、吉林省延辺朝鮮族自治州和龍市で、脱北兵士が食べ物欲しさに朝鮮族の住民4人を殺害する事件が起きている。2015年3月にも同様の事件が起きている。

また、国境地帯にある食堂に北朝鮮軍兵士がやってきて、食べ物や酒、タバコをねだる事態が頻発している。

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