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国内では、ごく一部の研究者や当局関係者以外の一般人は、基本的にインターネットにアクセスできない。よって、自国向けとは思えず、やはり、このサイトを通じて情報収集と工作、すなわち「サイバー戦」のために開設したと見るべきだ。

北朝鮮は、積極的にサイバー攻撃を展開している。つい最近も、フェイスブックを通じて韓国の政府関係者や当局者に対してハニートラップを仕掛けていた。驚くべきことに、数人がひっかかったというのだ。

(参考記事:韓国要人に「美女攻撃」…北朝鮮サイバー部隊

一方、過去には金正恩党委員長の暗殺を描いたパロディ映画「ザ・インタビュー」の公開をめぐって、北朝鮮が ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントにサイバー攻撃を仕掛けたとされているが、この事件に関しては北朝鮮の犯行ではないとの見方もあり、真相はいまだに闇の中だ。

(参考記事:サイバー攻撃「真犯人を知っているが教えない」とマカフィー創業者

ソニー・ピクチャーズの件はともかく、韓国情報当局によると、北朝鮮のサイバー戦士たちは、極めて優れたITエンジニア揃いで、その実力は侮れないという。彼らは、北朝鮮の情報機関「偵察総局」の命を受けて、東南アジアなど海外企業に派遣され、普段はITエンジニアとして働く。しかし、ひとたび偵察総局から指示が下れば、韓国をはじめとする対立国家にサイバー戦を仕掛けるのだ。

(参考記事:北朝鮮サイバー部隊が脱北予備軍である理由

昼はITエンジニアだが、平壌からミッションが来れば、サイバー戦士に変身ーーまるでスパイ映画にでも出てきそうな存在だ。