この光景を目の当たりにした参加者たちは、2013年の労働党政治局拡大会議の場で、後に処刑された張成沢氏が逮捕されたシーンを思い出し、肝を冷やしたという。
党大会参加者は、宿舎での飲酒、歌舞音曲、非社会主義的行動などを厳に慎むように指示されていた。当局は、このような行為が気の緩み、統制の緩みにより生じたものとみなし、厳重な処分を下したものと思われる。
幹部たちは、金正恩氏が政権に就いて以降、粛清、銃殺が相次いだため、極めて注意深く行動するようになっていた。しかし、党大会の参加資格を得て、喜びと緊張のあまり油断していたのだろう。一瞬の油断と判断ミスで、彼らは人生を棒に振ってしまった。