韓国YTNが衝撃スクープ
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面韓国のYTNテレビが26日、韓国の現代(ヒュンダイ)自動車の「急発進欠陥」疑惑をスクープした。
事実なら、ただでさえ減速気味の韓国経済に、小さくないダメージとなるかもしれない。
事故が起きたのは23日。YTNは、問題車両の車載カメラが記録した事故発生の瞬間の動画を入手し、オンエアした。それを見ると、赤信号の手前でスムーズに減速していたSUVと見られる乗用車が、なぜか急に加速。前方に停止中の車両に追突した。
それだけではない。
問題の乗用車は、いったんバックした後、再度急加速して前の車に追突。これを2度も繰り返したのだ。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面その間、運転者の女性と、その母と思われる同乗者は「何これ!?どうなってるの!」「お母さん、どうしたの!」「降りて、早く降りて!」などの悲鳴を繰り返し発している。
YTNはメーカーと車種に言及していないが、車のエンブレムはそのまま映っており、現代自動車製であることは間違いない。問題の車は、今年1月に購入された新車。運転歴27年の女性運転者は、「ブレーキを踏んだのに急加速した」と語っている。
メーカー側はYTNの取材に「車に異常はなかった」としているが、外部の専門家は「運転者のミスである可能性はほとんどない」と言い切っている。事故原因については警察が精査中だが、いずれにせよ注目されるのが、事件に対する朴槿恵政権の対応だ。
(参考記事:金正恩氏が「落ち目」の韓国を飲み込む日)人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面
多数の死者を出した「殺人加湿器」問題で、再び安全行政の在り方が問われている今、朴槿恵政権が民間、それも韓国経済の牽引役である現代自動車の問題にどこまでメスを入れられるかに、国民の関心が集まるだろう。対応が中途半端だと、議会で多数派の野党からの猛攻を招き、朴槿恵政権のレームダック化がいっそう加速する。
高英起(コウ・ヨンギ)
1966年、大阪生まれの在日コリアン2世。北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。北朝鮮問題を中心にフリージャーナリストとして週刊誌などで取材活動を続けながら、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に 『脱北者が明かす北朝鮮』 、 『北朝鮮ポップスの世界』 (共著) 、 『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』 、 『コチェビよ、脱北の河を渡れ ―中朝国境滞在記―』 など。