「前日から予告があっただけに、てっきり党大会の中継が行われる思っていた。しかし、いくら待っても大会の映像は流れず。退屈な記録映画ばかりを見させられた、集まった人々からは、徐々に不満の声が上がりだした」(情報筋)
ある年配者は、情報筋に対して1980年の第6回大会と比べると「今大会は盛り上がり」に欠けると述べたという。彼は、「6回大会の内容は、朝鮮中央テレビや第3放送(有線ラジオ)で伝えられ、大会に参加できない人にも、内容を詳しく伝えた。視聴者をあたかも党大会に参加しているような気分にさせ、忠誠心や結束力を高めたことは間違いない」と情報筋に語った。
今大会の開会の辞は、9日午後10時(日本時間午後10時30分)になってやっと放送されたが、内容の公開は不十分。これでは不満を持つ人が出てきても仕方がない。
情報筋によると「何が怖くて中継できないんだ」と怒りをあらわにしたり、「『ロドンダン(労働党)』ではなく『ノータンダン』(NO!堂々)だ」と英語混じりのジョークを飛ばして党大会への不満を表した。
(参考記事:金正恩氏が恐れる「北朝鮮ジョーク」の破壊力)また、若い金正恩党委員長が、画期的な路線を示すかも?という期待もあったが、核保有国や対米姿勢を強調するだけで、「またか!他に言うことはないのか」という声も出る始末。こうした不満に警戒しているのが治安当局だ。
大会初日は放火テロも発生
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面昨日の本欄で、大会閉幕翌日に、プロパガンダポスターやスローガンが、即座に撤去されたという最新情報を紹介した。