柳京ホテルは、1987年に建設が始まったが、資金難で1992年に建設が中断した「北朝鮮経済難の象徴」だ。2008年から建設が再開されたが、未だ完成に至っていない。
実は、脱北した従業員らは、柳京ホテル建設に必要な資金を稼ぐために、海外に派遣されていたというのだ。
「平壌市民の間では、ホテルの党秘書、支配人、対外奉仕総局の局長に加え、従業員の監視役だった保衛部の幹部も無事では済まないだろうと言われている。事案の重大さを考えると、更迭され平壌から追放される程度の処罰では済まない可能性もある」(平壌の内部情報筋)