仮に死亡事故を起こしたリョム領事を処罰すれば、軍で宣伝扇動を担当しているリョム局長も更迭せざるを得ない。金正恩氏は、体制の維持に欠かせない人物、つまり忠誠分子を自ら保護しながら、さらに忠誠心を引き出すために、便宜を図ったようだ。

一方、今回の事態について北朝鮮の貿易関係者は「金正恩氏一族とコネのない人間が事故を起こせば、厳罰に処せられ、もう二度と復帰できないだろう」「コネを利用して生き残ったリョム・チョルチュンは恥知らず」などと陰口を叩いている。

また、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、賠償金をリョム領事一人で工面できなかったため、勤務先である瀋陽総領事館丹東支部が管轄する貿易会社の駐在員から強制的にカネを集めたことで、恨みを買っているという。

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