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北朝鮮の人権問題を担当する国連のダルスマン特別報告者は15日までに、金正恩第1書記に対して「人道に対する罪」で調査する可能性があることを公式に通知するよう国連人権理事会に求める報告書をまとめた。

「人道に対する罪」は、戦時・平時にかかわらず、一般人に対してなされた殺戮、殲滅、奴隷的虐使、追放その他の非人道的行為、または政治的・人種的もしくは宗教的理由に基づく迫害行為について問われる国際法上の犯罪。

北朝鮮の人権状況に関する国連調査委員会は2014年2月、拷問や公開処刑、外国人拉致など国家レベルの人権侵害の実態に関する報告書を公表。「これほどの規模で人道に対する罪を働いている国家は現代世界で比類がない」と批判している。

報告書でダルスマン氏は国連人権理事会に、今後の調査によっては刑事責任を問われるということを正恩氏や他の幹部に伝えるよう勧告した。