韓国、LGBTパレード人糞事件…キリスト教信者に懲役刑求刑

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今年の7月に韓国の大邱で行われた性的少数者のパレード「大邱クィアパレード」には、約1000人が参加し、思い思いの格好で市内中心部を練り歩いた。

それに対して、キリスト教の保守プロテスタントの信者たちは「同性愛で家庭が破壊される」「同性婚を認めるとエイズが蔓延する」などと言ったヘイトスピーチをパレード参加者に投げつけて、激しい抗議活動を行った。

パレードの横断幕に人糞を投げつけられる騒動も起きたが、現行犯逮捕された保守プロテスタントの信者に対する裁判が開かれ、懲役6ヶ月が求刑された。

大邱のローカルニュースサイト「ニュースミン」によると、15日に大邱地方裁判所で行われた裁判で検察は、ソウルの某教会長老の李被告(54)に対して「クィアパレードを妨害する意図を持ち、正当な集会を妨害、横断幕に人糞を投げて損壊した」と財物損壊の罪で懲役6ヶ月を休憩した。

聖書を手に持ち、法廷に入場した李被告は「法の上にキリストあり」「同性愛は神の創造秩序を破壊する人倫にもとる罪悪だ。同性愛を行えば、家庭も国も破壊される」などと主張し無罪を主張した。

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同被告は2013年9月、韓国で初となる同性婚結婚式を挙げた映画監督のキムジョ・グァンス氏の式場に乱入し、暴言を吐きつつ会場に人糞を撒き散らした前歴を持つ。

判決は来年1月7日に言い渡される。

韓国では、性的少数者への差別のみならず、差別禁止法への過激な反対運動や、執拗な布教活動を行う、保守プロテスタントに対する反発が強まっている。

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今年6月にソウルで開催された「ソウルクィアパレード」に対しては、数千人の保守プロテスタント信者が大々的な抗議活動を繰り広げたが、これに反発した性的少数者のみならず多くの市民が「パレードを守ろう」と立ち上がり、むしろ参加者が3万人に増える結果となった。

また、先月レズビアンをカミングアウトし、ソウル大学の学生会長に当選したイ・ボミ氏は「キャンパス内での布教活動の制限」を公約に掲げ、学生たちから喝采を浴びた。