ただ、それによって北朝鮮の「商売」が停滞したとしても、政治的には大きな影響はない。なぜなら国際政治の大きな流れの中では、中国は北朝鮮の守護者であり続けるからだ。
それを端的に示す場面が最近、国連安全保障理事会で見られた。北朝鮮の人権侵害を追及する米国の前に、中国が立ちふさがったのだ。
もっとも、中国は北朝鮮のためを思ってやったわけではなかろう。
国連の人権条約に基づく拷問禁止委員会(スイス・ジュネーブ)は9日、中国に対する審査に関する報告書を発表、同国では依然として警察署や刑務所などで幅広く拷問や虐待が行われているとして「深刻な懸念」を表明している。つまり、北朝鮮と中国は「同じ穴のムジナ」であるわけだ。
北朝鮮は、国内の政治犯などに無慈悲な拷問を加えているだけでなく、外国人に対しても「性拷問」を行っているとの証言がある。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面