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北朝鮮治安機関の姿勢に、中国側は「激しい不快感」を示したという。さらに、北朝鮮当局の一部幹部らは、この件が中朝関係を悪化させた一因と見ているようだ。

北朝鮮在住の華僑は、中国との行き来が比較的自由である立場を利用して、中国で買い付けた品物を北朝鮮で売り、莫大な利益を得てきた。しかし、今回の事件以降、華僑に対する中国旅行証の発給が停止されている。そのため、貿易に支障が生じ、市場の一部品目が品薄になる現象が起きている。

反中感情を持つ一部住民の中には「豊かな自国に住まず、北朝鮮にいるのは、何か別の目的があるに違いない。いい機会だから全員追放せよ」との極端な主張をする者もいる。しかし、華僑が北朝鮮の市場経済の発展に寄与しているのは事実だ。

一方、幹部たちは「中朝関係の悪化や、中韓の接近に対する報復措置ではないか」と分析しつつ、「この件で中朝関係がさらに悪化するかもしれない。中国にまで完全に背を向けられていいことは何もない」と心配している。