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喜び組は、北朝鮮で「5課処女」と呼ばれ、早ければ16、17才の少女、そして特殊任務で死亡した国家機関員の未亡人などが選ばれる。厳しい審査を経て課せられるのは、高級幹部の「身辺」に関わる仕事だ。そうして最高権力層の隠微な秘部を「知りすぎた女性たち」となるだけに、家族との連絡も断たれ、一生涯を国家に捧げなければならない「影の存在」なのである。

一方、モランボン楽団のメンバーたちは、幼少期に才能を見いだされ、厳しい競争を勝ち抜き、北朝鮮音楽界の頂点に立つタレント集団だ。まさに表舞台における北朝鮮の「顔」であり、少し大げさに言えば、今回も金正恩氏の代理として訪中するようなものなのだ。

喜び組、5課処女が「月」とするなら、華々しい活躍をするモランボン楽団は「太陽」といったところか。

公開処刑の悲劇も

しかし太陽だからといって、無条件に安泰でいられるわけではない。地位の高い芸術団といえども、過去にもあった「淫乱動画スキャンダル」のような事件に巻き込まれたら容赦なく粛清・処刑される。