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北朝鮮の人々は、市場での商売に忙しく、時間もなければ、経済的な余裕もない。さらには行商に出ている人もいる。同級生の中に一人でも金持ちがいれば、その人の負担で同窓会を開くこともあるが、一般的には集まること自体が難しいのである。

そして大規模な同窓会を開催しないのは、国家安全保衛部(秘密警察)のスパイが混じっている可能性があるからだ。

また、同窓会がレストランで開かれることはほとんどなく、一般的には個人宅で行う。同じ学校にいた人々が公の場で集まっているだけで「宗派行為」(分派行為=反政府活動)と見なされかねないからだ。

保衛部は「同窓会や友人同士の集まりでは政治的な発言に注意せよ」と脅迫に近い警告を繰り返しており、同窓会組織に対する調査も行っている。開催日時、参加者の名前、人数、話の内容まで調査する。万が一、宗派行為と見なされでもしたら、収容所送りになりかねない。

ペレストロイカの衝撃

同窓会が、幹部200人の銃殺につながったことすらあった。1990年代に起きた「フルンゼ軍事大学事件」と呼ばれるクーデタ未遂事件である。