咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋が米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)に語ったところによると、列車内で亡くなったのは7年間の兵役を終えて、故郷に向かっていた女性だった。
「平安南道(ピョンアンナムド)の順川(スンチョン)から、咸鏡北道(ハムギョンブクト)の清津(チョンジン)に向かう列車にこの女性は乗った。ところが、時刻表通りなら1日もあれば着くはずの列車が、停電で10日以上かかったため、寒さと飢えに耐えかねて死んでしまった」
情報筋によると、彼女は、部隊から除隊記念に手渡されたコメ20キロを大事に抱えていた。普通なら市場で売り払って旅費の足しにするところを、7年ぶりに会う両親を喜ばせたくて、空腹を我慢して持って帰ろうとしていたという。
列車で同席だった乗客は、彼女の様子を次のように語った。