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加えて、いまだにカリスマ性のある金日成氏の再来をイメージづけながら、金正日氏でさえ開けなかった党大会の開催で、父親を超える、すなわち「オヤジ越え」を果たそうとしているのかもしれない。

しかし、いくら内政に目途がたち北朝鮮の経済状況が相対的に上向いているとはいえ、党大会は大イベントだ。軍事パレード同様、経済的にも政治的にも大きな負担がかかる。

2012年春、金正恩氏が北朝鮮の最高指導者に「即位」する際の大規模な祝賀イベントの裏では、北朝鮮の穀倉地帯である黄海道で収奪が行われ大量の餓死者が発生。耳を疑うような「人肉事件」の証言さえ多数出てくるほど、現地では凄惨な光景が繰り広げられたという。

北朝鮮は、先月10日の朝鮮労働党創立70周年軍事パレードに20億ドル(約2375億円)を投じたと推定されている。来年5月の第7回党大会を準備する過程で、2012年春のようにまたもや北朝鮮民衆に対する収奪が行われ、悲惨な事態が起きないとは誰も言い切れない。