北朝鮮・平壌の金日成広場で「朝鮮労働党創立70周年記念閲兵式(軍事パレード)」が開かれた。通常なら午前から開始される軍事パレードだが、雨天のため15時(日本時間15時30分)から開始された。
今回の軍事パレードの注目すべき点については、本欄でも既に述べているが、大方の予想通り新兵器が公開された。その新兵器とは300ミリ多連装ロケットと、大陸間弾道ミサイル(ICBM)KN-08。とりわけ、米軍が警戒するKN-08については、弾頭部分の形状に変更が加えられており、何らかの改良がなされた可能性がある。
強行すると見られていたミサイルの発射は、現段階ではとりあえず見送られたようだが、軍事パレードでKN-08を公開したことから、北朝鮮は米国本土に達する長距離弾道ミサイルの開発は継続し、今後も発射カードをちらつかせるだろう。
ところで、金正恩氏はあれほどアピールしていたミサイル発射を、なぜ今回は見送ったのだろうか。その判断の裏には、中国の存在が見え隠れする。