電力不足の原因は、北朝鮮が「水力発電」への依存度が高いことにある。北朝鮮には、日本の植民地時代に作られた多くの水力発電所が存在する。しかし、元々降雨量が少ない気候ゆえに水力発電は安定せず、慢性的な電力難の要因となっている。

こうしたなか、北朝鮮住民の間では「ソーラーパネル」が注目されている。今年4月に訪朝した旅行者は「民家にも通りにも、驚くほど大量にソーラーパネルが設置されていた。開城市内の外灯も多くがソーラーパネル式になっていた」とデイリーNKジャパンに語った。

つまり、北朝鮮住民でさえ国家が進める水力発電を見切っているわけだ。それにもかかわらず、「嵐のごとく疾走する白頭青春の英雄的気概と偉勲よ」とポエムのように水力発電所を賞賛する金正恩氏に対して、住民がどのような目で見ているのかは推して知るべきだ。