人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

北朝鮮当局はいま、海外駐在員にさえ「韓国製の携帯電話を使うな」と通達するほど、国民と韓国との“つながり”にナーバスになっている。外国の回線を使って韓国と直接通話するなど、北朝鮮当局にとっては「スパイ」も同様なわけだ。

ところが最近になり、北朝鮮キャリアのスマホの中にも、韓国や日本と自由にやり取りできるものが多数存在することが明らかになった。

北朝鮮に駐在する中国人ビジネスマンらは、外国人向けスマホとSNSを駆使しながら、韓国と頻繁に連絡を取り合っているという。

そうなると気になるのが、「日本人拉致被害者の安否を探るために、これを利用できないか」ということだ。もちろん監視の目は気になるが、北朝鮮国内に信頼できる協力者を獲得できれば、これまでは北朝鮮当局の公式情報に頼りがちだった調査活動にも、風穴が開けられるかもしれない。

高英起(コウ・ヨンギ)

1966年、大阪生まれの在日コリアン2世。北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。北朝鮮問題を中心にフリージャーナリストとして週刊誌などで取材活動を続けながら、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に 『脱北者が明かす北朝鮮』 『北朝鮮ポップスの世界』 (共著) 、 『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』 『コチェビよ、脱北の河を渡れ ―中朝国境滞在記―』 など。

脱北者が明かす北朝鮮 (別冊宝島 2516) 北朝鮮ポップスの世界 金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔 (宝島社新書) コチェビよ、脱北の河を渡れ―中朝国境滞在記