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羅先(ラソン)では、人民委員会の正門前を通りかかった中年男性が、外貨稼ぎ業者たちに囲まれ、「ここで会ったが百年目!」「死ぬまで税関で務めてりゃこんな目には遭わなかったのにな」などと口々に罵られた上に激しく暴行され、衣服をすべて剥ぎとられて人通りの多い交差点に晒される事件が起きた。

被害に遭った男性は、北朝鮮では警察扱いの税関の元職員で、通関時に貿易業者をいじめることで悪名高かった人物だ。

さらに、金策(キムチェク)市や会寧(フェリョン)市でも、悪徳保衛指導員が刺殺される事件が起きた。逮捕された犯人はいずれも、保衛指導員に対する恨みから復讐に及んだことが明らかになっている。

不安に駆られた保安員たちは、より安全で恨みを買うことも少なく、儲かる職種として人気上昇中の外貨稼ぎ機関に転職しようとしている。