性的少数者への理解を訴えヘイトと闘う「コリア・クィア・カルチャー・フェスティバル」(KQCF)が28日ソウルで開かれた。パレードには3万人(主催者発表)が参加。明洞(ミョンドン)周辺の大通りは、長距離にわたって埋めつくされた。
KQCFに対しては、一部プロテスタント団体が激しい抗議活動を繰り広げ、ソウル警察当局は、パレード自体に禁止を通告。一時は開催が危ぶまれたが、ソウル行政裁判所が禁止通告の効力停止を許可し、パレードは開かれた。
しかし、1万人近くに及ぶ反対派は、パレードに対して長時間に渡って執拗な妨害活動を行った。ヘイトスピーチを繰り広げながら、なかにはフロートの前に身を投げだしてパレードを阻止しようとしたが、スタッフや警察により、すぐ排除された。
こうしたヘイトスピーチを繰り返す反対派の男性に対して、抱きしめることによって反対派の憎しみを和らげようとする若い女性も見られた。
ソウルのパレードは大きなトラブルもなく大盛況となったが、7月5日に韓国第3の都市、大邸で予定されている大邸クィア・カルチャー・フェスティバルのパレードに対しても一部プロテスタント団体が大々的な抗議活動を呼びかけており、両者の衝突が危惧されている。
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