捜索ではビール94本、ウィスキー10本、北朝鮮製のバイアグラ210錠が押収され、レストランの関係者1人が逮捕された。イスラム教徒が国民の多数を占めるバングラデシュでは、政府の許可なしに酒類の販売はできないことになっている。
税関調査局の関係者によると、このレストランの経営者は駐バングラデシュ北朝鮮大使館の関係者で、家宅捜索に際しては大使館が妨害を試みたという。逮捕した1人についてはバングラデシュ外務省に通報した上で、法的な措置を取る方針だ。
一方、駐パキスタン北朝鮮大使館においても、4月に外交官が違法に酒類を販売して摘発された。
北朝鮮の外交官は、本国から「忠誠の外貨稼ぎ」と称して金正恩ファミリーの秘密資金を造成するための上納金を要求されており、そのための資金を得るための違法行為が発覚し、駐在国の当局に摘発される事例が増加している。