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事件は、覚せい剤で「外貨稼ぎ」を目論んだ北朝鮮工作員が、男性B(2004年10月に死亡)に麻薬の前科者を紹介するように要請したことからはじまった。

1996年、AとBは共謀して、覚せい剤製造に必要な施設・原料・技術を用意。北朝鮮側は製造場所を提供した。Aは、その後も北朝鮮の「作戦部」所属要員たちと接触しながら、中朝国境を隔てる鴨緑江を越えて往来した。

しかし、覚せい剤ビジネスがうまくいかず、徐々に北側の工作員に丸め込まれ対南工作に関わりはじめた。

1997年には、北朝鮮から韓国に亡命した黄長ヨプ(ファン・ジャンヨプ)元朝鮮労働党書記や韓国内の反北人士たちの暗殺計画に協力させられた。2009年には、黄氏の住居周辺を写真撮影して、北朝鮮側に提供したり、国内の暴力団や海外の暗殺者などと接触して、具体的な暗殺方法を議論したという。

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