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金正恩氏は、5月9日にモスクワで開かれた「対独戦勝70周年記念式典」に招待されていたにもかかわらず参加しなかった。この理由について北朝鮮がロシアからミサイルを購入できなかったからという説がある。

香港のフェニックステレビは2日、ロシアの軍事専門家の次のような発言を紹介した。

「玄永哲人民武力部長は、国際安保会議の出席をきっかけにロシアからS-300ミサイル4基の購買を提案する計画だったが交渉がうまくいかず金正恩氏は訪ロを中止した」

この専門家によると、北朝鮮はミサイルを物々交換で購入することに固執。しかし、ロシアは現金取引を主張すると同時に、ミサイル売却が戦略的均衡を崩す可能性があることから、中国などの同意を受けるべきだと強調し、交渉が決裂したという。

様々な説が飛び交う玄永哲朝鮮人民軍武力部長の粛清劇。韓国国家安保戦略研究所のイ・スソク主席研究員は、次のように語った。

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「そもそも人民武力部は、軍関連の広報事業を行う部署ゆえにクーデター謀議はできない。しかし、玄永哲氏は総参謀長など軍の要職を歴任していることからそれなりの人脈もあり、クーデター謀議の可能性を100%排除することも難しい」

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