先軍青年発電所は2002年1月に着工した。工事期間は10年で、2012年の太陽節(金日成氏の生誕記念日)に、完工する計画だった。しかし、建設場所の土質に問題があることがわかり、工事地域を移動させたことから、さらに「速度戦」が叫ばれるようになった。
さらに、輸送手段が不足していることから、現場で死亡者を火葬し、3ヶ月後に遺骨が実家に送られるケースもあり、遺族たちも憤っている。
「落石で死亡したある隊員の遺族は、何の断りもなく火葬したことから建設現場まで乗り込んで抗議した。建設現場に動員される突撃隊員たちが、比較的貧しい家庭出身者が多いことから、上層部も配慮が足りない」(内部情報筋)