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1990年代に大量の飢餓が発生して以来、途絶えることのない慢性の栄養失調のため、北朝鮮の子供と青少年に身体的・知的障害が起き、これからの北朝鮮経済の発展に大きなダメージを与えるという分析が出た。

最近、アメリカの国家情報委員会(NIC)が発表した「世界の保健の戦略的な示唆点」という報告書で、「北朝鮮では1990年代から広まっている飢饉が続き、深刻な栄養失調が続いている。北朝鮮の子供の半数以上の体重が基準以下で、成長障害が見られる。青少年の3分の2は栄養不足や貧血で苦しんでいる」と指摘した。

同報告書によると、北朝鮮は世界保健機関(WHO)の国別医療体系の現況では、190カ国中167位と評価された。アメリカの国家医療情報センター(NCMI)の医療施設の評価では5段階の不適合判定が出た。

また、「薬品や設備、衛生、エネルギー供給の不足で平壌以外の住民たちは良質の保健施設の利用ができなくなった。北朝鮮当局が国際的な保健医療の知識や支援を拒んでいるため、短期的にこのような問題を改善するのは非常に難しい」と分析している。

更に、北朝鮮の保健医療の状況と関連し、「結核、しょう紅熱、はしかなどが広まっているが、北朝鮮体制の閉鎖性のせいで発病過程の調査がとても難しい。北朝鮮の住民の死亡原因の40%は慢性的な疾病に起因する」と強調した。

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特に同報告書は、「北朝鮮当局が外貨稼ぎの一環として違法に麻薬を生産している。医薬品の不足、餓え、日常生活の退屈さなどから脱するために麻薬の使用が増えている」と指摘している。

こうした現状が続く場合、韓国は統一の過程で巨大な北朝鮮の医療費用を負担することになる。また、北朝鮮の経済成長にも否定的な影響を与えると委員会は分析した。

同報告書は世界食糧計画(WFP)の文章を引用し、このような食糧危機の原因が2007年の水害や韓国からの食糧支援の拒否にあると分析し、これは北朝鮮の政権にとっては危機になると予想した。

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健康状態が悪いため、新兵の規模が縮小され、北朝鮮の軍隊も弱まっているという。また、軍人の忠誠心も徐々に弱まっているようだと報告書は予想している。

1990年代の飢饉で国家主導の食糧配給、配給体系、北朝鮮の住民の移動の統制、情報に対する統制が崩れることになった。住民の生存に対する欲求が、国の統制を拒否するまで強くなったと報告書は分析している。

また、アメリカの人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)によると、食糧や職業を求めて中国に逃げた脱北者たちが北朝鮮に戻って来る時に外部の世界からもたらす情報は、もはや現政権にとって脅威になっているという。