チョン氏によると、人身売買組織と北朝鮮国内のブローカーに加えて、北朝鮮軍人が結託。若い女性を選んで中国の河北省や黒竜江省などに売り飛ばされている。
脱北者が多かった2000年代初めには、若い女性は1万5000元で売られていたが、中国の物価上昇や国境警備の強化などの影響で、相場は倍になったいう。
チョン氏によると、韓国に家族や親戚がいる脱北者はそちらに送り、いない場合は未婚の中国人男性に売り飛ばされるとのことだ。
金正恩体制は、最近、国境警備隊の隊員に実弾を支給するなど国境警備を強化しているが、除隊を控えた軍人たちは、その後の生活費を稼ぐために人身売買組織に加担する。
中国人男性に売られた脱北女性たちは、言葉も通じず身分証明書もないため、逃げ出して韓国などに行きたがっているとチョン氏は話している。