韓国政府の中央災害安全対策本部は22日、昨年4月に沈没したセウォル号の引き揚げを正式に決定。早ければ9月にも海上作業に着手する。
昨年4月16日に韓国珍島沖で起きたセウォル号沈没事故では、295人が死亡して、いまだに9人が行方不明となっている。遺族や行方不明者の家族らは、行方不明者9人を探して真相究明をするため、船体の引き揚げを強く要求していた。
朴槿恵大統領は、今月6日に「引き揚げが技術的に可能だという結論が出れば、行方不明者の家族と専門家の意見、世論を集約し、積極的に検討する」と述べていた。
韓国メディアによると、遺族たちは今回の「引き揚げ宣言」を歓迎しているという。
船体の引き揚げには、少なくとも1000億ウォン(日本円で110億円)、多ければ約2000億ウォン(約220億円)の費用がかかるものと見積もられている。