韓国の旅客船セウォル号沈没事故から1周年を控えた15日午後、全羅南道珍島郡ペンモク港で慰霊祭が行われた。

韓国メディアによると、約400人の遺族や行方不明者の家族が集まり、「慰霊祭は、犠牲者を追悼するための行事ではない。行方不明者9人を探して真相究明をし、船体の引き揚げを要求する慰霊祭だ」と訴えた。

これに先立ち、韓国の朴槿恵（パク・クネ）大統領は６日、「引き揚げが技術的に可能だという結論が出れば、行方不明者の家族と専門家の意見、世論を集約し、積極的に検討する」と述べている。

去年4月16日、韓国南部で旅客船セウォル号が沈没した事故では、高校生など295人が死亡し、今なお9人の行方が分らないままだが、現場海域で続けられていた捜索はすでに終了している。

船体の引き揚げには1000億ウォン（日本円で110億円）の費用がかかるものと見積もられている。