人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

韓国政府が朝鮮戦争以後、北朝鮮に抑留された国軍捕虜の送還のために経済的インセンティブを提供する方案を検討していることが5日に分かった。

政府関係者はこの日、「国軍捕虜問題を根本的に解決するために、様々な方案を講じている」と述べ、「北朝鮮にインセンティブを提供する方案も考慮している」と明らかにした。

この関係者は「過去に政府でも北側が協力しさえすれば画期的な支援をすると提案したことがある」と言い、「西ドイツが東ドイツに抑留された政治犯を釈放する対価として、資金支援をした方案は検討する価値がある」と説明した。

西ドイツ政府は東ドイツ体制に抵抗して投獄された政治犯を連れて来るために、1963年に東ドイツと秘密裏の取り引きを開始し、最初は政治犯8人を連れて来るために32万西ドイツマルク(1億6千万ウォンあまり)の現金を与え、その後原油やダイヤモンド、あかがねなど換金性が高い現物を提供した。

西ドイツ政府はこうしたやり方で、1963年から1989年まであわせて35億西ドイツマルク(約1兆7千500億ウォン)相当の現物支援をして、3万3755人の政治犯を西ドイツに移住させた。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

この関係者は一方で、「経済的インセンティブの提供の問題は様々な方案の1つとして検討されているが、具体的なアクションプランが用意された段階ではない」と付け足した。

政府のこうした動きがあっても、しばらく状況を楽観視することはできないだろう。李明博政府出帆以後、北朝鮮が攻勢的対南政策の基調を維持し、政府間の対話チャンネルも遮断し、北朝鮮との「ビッグディール」の推進は困難だからだ。

政府はまた、北朝鮮を脱出して中国に滞在している国軍捕虜の送還と係わって、身辺の安全の保障を優先的に推進して、関連国との外交的努力を強化する計画だと明らかにした。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

政府関係者は「関連国に国軍捕虜問題を解決するための協助を要請して、北朝鮮に帰さないよう要求している」と述べ、「現在は外交的努力を更に強化する方案が最善だと思う」と強調した。

ユ・ミョンファン外交通商部長官も4日の内外信のブリーフィングで、「北朝鮮を脱出した人たちが北朝鮮に再び強制送還されないように、あらゆる外交的努力を非常に集中していることは、今後とも続けなければならないことで、そうした努力に変わりはない」と明らかにしている。

1994年に故チョ・チャンホ中尉が脱北して帰還した後、現在まで国軍捕虜76人と家族159人が帰還したことが分かっている。今年は国軍捕虜6人と家族 7人が韓国国内に入った。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

国防部は先月、560人余りが北朝鮮に生存していると推定し、帰還した国軍捕虜から名簿を確保したと伝えた。

1953年の停戦当時、国連軍の司令部が推定した国軍失踪者は8万2千余りだが、このうち停戦協定によって最終的に送還された国軍捕虜は8343人に過ぎない。