女性兵役義務化の理由は「大飢饉」

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女性兵役義務化の背景には1990年代半ばからの大飢饉「苦難の行軍」によって乳幼児の死亡率が高まったことと、その後の女性の出産率が低下があると内部情報筋は語った。若年層が減少したことによる兵力不足を、女性の兵役義務で補う戦略というわけだ。

北朝鮮内部の住民からは、今回の方針に対して不安の声があがっていると情報筋は語る。

「家計を支える女性が軍隊に行ってしまえば、どうやって生活したらいのか?」

「賄賂をつかってでも娘を軍隊に入隊させないという動きが活発だ」

北朝鮮の兵役義務は2003年3月の最高人民会議10期第6回会議で、男性は13年から10年に、女性は10年から7年に兵役期間を短縮した例がある。女性は志願者のみ入隊する。ただし「特殊部隊」などの一部の部隊では男性の兵役は13年になる。