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北朝鮮市場でコメ価格が下落しているという。コメ価格の推移は北朝鮮の食糧事情や社会事情を計るうえで基本となる指標だが、一体何が起きているのだろうか?

米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)は22日、内部消息筋の話として「市場に北朝鮮国産のコメが出回って、中国産のコメよりも下落している」と伝えた。中国産米が北朝鮮国産米よりも価格が高くなるのは「苦難の行軍」以後では初めての珍しい現象だという。

もともと、北朝鮮では「中国産より北朝鮮産のコメ米が美味しい」と人気があり価格も高かった。国産米は、軍人や突撃隊員(建設支援部隊)、教員や医師たちにも配給されているが、それらのコメは市場に転売されトウモロコシやジャガイモに変わる。コメ1キロでトウモロコシは2.5キロ。ジャガイモなら5キロだという。

「干ばつによってトウモロコシの生産量は落ちたが、コメの生産量は比較的高かった。そのせいで市場にコメがでまわって価格が下落しているが、やはりお金のない住民の食料難を解決するほどではない」(RFAの消息筋)

 

市場で売られる米
北朝鮮の市場で売られる米/本文とは関係ありません。