「面白いコンテンツがほしい」W杯を無断放送した金正恩の”欲求不満”

しかし今回の出来事は、それ以上に北朝鮮社会の変化を物語っている。軍事力や監視体制をどれほど強化しても、人々の「面白いものを見たい」という欲求まで消し去ることはできない。

(参考記事:北朝鮮サッカー代表「負けて炭鉱送り」は本当だった…W杯で決勝点の「英雄」にも容赦なし

皮肉なことに、韓流を最大の思想的脅威と位置づける金正恩政権自身が、その対抗策として娯楽性を高めた映像作品を制作し、さらには国際ルールを破ってまでワールドカップ映像を放送した。その姿は、「娯楽」を軽視してきた体制が、いまや娯楽に振り回され始めている現実を象徴しているのではないだろうか。