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案の定というべきか、崔龍海の同行回数は2014年に入って激減。それに反比例するかのように同行回数が増え、ついに朝鮮人民軍総政治局長という肩書きまで取って代わった人物こそ「黄炳瑞」である。

先だって3月、黄炳瑞は党中央組織指導部“第一副部長”(トップは彼を含んで3人)へ昇格し、65才(韓国報道による)にして金慶玉(キム・ギョンオク)、趙然俊(チョ・ヨンジュン)などの元老グループと肩を並べた。さらに、4月26日に、元帥(元帥に次ぐ地位)称号を授与され、5月3日には総政治局長就任が判明するなど、急浮上したのである。

張成沢処刑については、対立関係にあった朝鮮労働党組織指導部と国家安全保衛部(金元弘)が手を組み暗躍したという説が有力だが、「三池淵会議」から黄炳瑞の急浮上は、一本の線で繋がる。また、黄炳瑞以外では、建築家出身の馬元春の同行回数の多さも目立つ。さらに金元弘や金庫番の韓光相などの人物も、しきりに表舞台に登場している。