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いずれにせよ、血筋の良さや金正日や金慶喜と関係が近かったことから権力中枢にいた崔龍海だが、あくまでも「白頭の血統」を補佐する「お飾り」に過ぎず、そもそも張成沢に代わるナンバー2ではなかったというのが筆者なりの見立てである。

その「崔龍海解任人事」の裏で、急浮上しているのが新しく総政治局長となった黄炳瑞(ファン・ビョンソ)である。一部の韓国メディアやアンテナの鋭い北朝鮮ウォッチャーの中で、この「黄炳瑞」は要注意人物としてマークされていた。なぜなら彼は金正恩の新たな側近グループと言われる「三池淵組」の一人だったからだ。

「三池淵組」とは?

話は昨年11月までに遡る。張成沢が無慈悲な粛清をされる直前の11月、金正恩は聖地である白頭山地区三池革命戦跡地を訪れ、白頭山を眺めながら重大な決意、すなわち「張成沢の処刑」を決定したと言われている。この現地視察に同行したのは8人。まずはその面子を見てみよう。